安保法案反対「戦争と福祉、両立せず」 県の障害者ら「九条の会」設立へ:千葉 - 東京新聞(2015年9月1日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/chiba/20150901/CK2015090102000175.html
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障害を起こす最大の要因は、昔も今も戦争による暴力−。安全保障関連法案に反対するため、県内の障害者や患者、家族、関係者らが「県障害者・患者九条の会」を設立する。六日には千葉市中央コミュニティセンター(中央区)で発会のつどいを開き「障害者・患者は平和な社会でなければ、人間らしい生活を維持することはできない」と声を上げる。 (村上一樹)
同会は、二〇〇五年に全国組織が設立。県内でも安保法案の国会審議を受け、身体や知的、精神障害者の当事者や、団体の代表者、医師や弁護士らが呼び掛け人となって、県の組織の設立準備を進めている。
旧日本軍兵士で片足を負傷し切断した、野田市戦争かたりべの会会長・戦傷病者相談員の日佐戸輝(ひさとてる)さん(92)も、呼び掛け人に名を連ねる。
発会にむけた趣意書案では「戦前戦中、私たちの先輩は戦争に役立たない者として『米食い虫』『ごくつぶし』とさげすまれ、苦難の生活を強いられてきた」と指摘。「戦争と社会福祉は両立しない」と訴えている。
呼び掛け人の一人で、全国肢体障害者団体連絡協議会会長の三橋恒夫さんは「平和な世の中でなければ、障害者や患者は十分な生活はできない」と強調。会の設立後は「ビラ配布などの宣伝活動や、平和と人権保障を求める各地の運動などと連携して行動していきたい」と話している。
六日の発会のつどいは午後一時半〜同四時半に開催。設立までの経過を報告し、趣意書を確認する。県憲法会議代表幹事の高橋勲弁護士の記念講演もある。誰でも参加でき、事前申し込みは不要。無料。問い合わせは、同会準備会=電043(308)6621=へ。