憲法学者・青井未帆氏が危惧 「安保法制で憲法が紙切れに」 - 日刊ゲンダイ(2015年5月18日)

http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/159824
http://megalodon.jp/2015-0518-1430-51/www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/159824

集団的自衛権についても、国会で本格的に議論することなく、当たり前のように「行使する」となっています。単なる指針で法的な意味すら持たないガイドラインが、実質的には最高文書みたいになってしまっています。そして政府は「国際条約でも国際約束でもなく、指針にすぎない」と説明し、閣議了承で済ます。この説明の仕方も姑息です。
――そういう政府のやり方は許しがたい。
やっぱり権力って、やろうと思えば何でもできてしまう。だからこそ、きちんとした手続きを取らなければなりません。手続きすら踏まない、というのは、権力を行使する方法として、中身の問題とは別に批判されるべきだと思います。