平和憲法施行68年 自民、改憲へ協議主導の構え-東京新聞(2015年5月3日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2015050302000121.html
http://megalodon.jp/2015-0504-0951-04/www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2015050302000121.html

憲法記念日 各党談話
自民党(党声明) 昨年、改正国民投票法が成立した。今後は早期に憲法改正案について政党間協議の手続きに入るべきだ。わが党の草案をベースにしつつ、衆参両院の憲法審査会で幅広い合意を得る努力を続ける。
民主党岡田克也代表談話) 閣議決定による集団的自衛権の行使容認は、立憲政治と民主主義に対する挑戦と言わざるを得ない。安倍晋三首相と自民党の「お試し改憲」とやゆされる手法を認めることはできない。
▼維新の党(江田憲司代表談話) 効率的で自律分散型の統治機構を確立するための憲法改正を提案している。基本原理は堅持しながら、さらなる「未来志向」の憲法を構想し、実現に向け果敢に取り組む。
公明党(党アピール) 現憲法に新たな理念を加える「加憲」が最も現実的だ。何を対象にすべきか具体的な検討を進める。「改正ありき」や「改正の期限ありき」ではなく、各党が丁寧に議論を尽くすことが重要だ。
共産党山下芳生書記局長談話) 安倍政権の「戦争する国づくり」への暴走をストップさせるために全力を挙げる。憲法の前文を含む全条項を守り、平和的民主的諸条項の完全実施を目指す立場で奮闘していく。
▼次世代の党(平沼赳夫党首談話) 憲法は不磨の大典ではない。日本固有の歴史や思想、文化を踏まえ、日本国民自身の主体的な発意により、自主的に制定されるべきだ。国民と共に自主憲法制定にまい進する。
社民党(党声明) 憲法が安倍政権によって壊されようとしている。国家権力を振りかざして国民を縛ろうとする独裁政治を終わらせ、憲法を国民の手に取り戻すために、運動の輪を広げて包囲していかねばならない。
▼生活の党(小沢一郎共同代表談話) 政府、与党が集団的自衛権の行使に踏み込む法制度をつくろうとしているのは、憲法を完全に無視したやり方だ。法治国家、民主主義国家として決して許されるべきものでない。
▼日本を元気にする会(松田公太代表談話) 世界情勢は大きく変わっている。憲法は不磨の大典ではない。守るべき部分は守り、見直す部分は見直す。国全体でしっかりと議論していくことが重要だ。
新党改革(党談話) 国民と共に、私たちの生命や人権を守るためにどうあるべきかを真剣に検討し、平和主義を守りつつ憲法の在り方を幅広く十分に議論していく。
日本国憲法 日本の最高法規。1946年11月3日に公布、47年5月3日に施行された。国民主権基本的人権の尊重、平和主義を基本原則とする。1条は象徴天皇制を、9条は戦争放棄や戦力不保持を定めている。これまで改憲されたことがない。改憲手続きに関し、96条は衆参両院とも総議員の3分の2以上の賛成で国会が改憲を発議すると規定。さらに国民投票過半数の賛成が必要とした。