脱原発「日本も同じ道を」 独首相が呼び掛け-東京新聞(2015年3月9日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2015030902000130.html
http://megalodon.jp/2015-0309-1009-30/www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2015030902000130.html

【ベルリン=共同】ドイツのメルケル首相=写真、ゲッティ・共同=は7日に政府ホームページ上で公開された映像で、東京電力福島第一原発事故を受けてドイツが早期の脱原発を決断し、再生可能エネルギーの普及を進めているとし「日本も同じ道を歩むべきだ」と呼び掛けた。メルケル氏は9日から訪日する。

ドイツは二二年までに全ての原発を停止する計画だが、日本では原発の再稼働に向けた動きが本格化。九州電力川内1、2号機の今夏以降の再稼働が見込まれている。

メルケル氏は「日本は島国のため資源確保に問題を抱えている。(日独が)原子力をめぐり違う道を歩んでいる理由は、そういうところにあるのかもしれない」と指摘。事故の経験から言えることは「安全が最優先ということだ」と強調した。

また、日本について、中国に次ぐ「アジアの貿易相手国で、ドイツと価値観を共有している」と強調。九日の安倍晋三首相との首脳会談では、ドイツで六月に開かれる先進国首脳会議(サミット)の議題について説明するとした。