秘密保護法 言わねばならないこと(28)戦前の「お上」と似る 俳優・作家 高見 のっぽ氏-東京新聞(2014年8月26日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/himitsuhogo/iwaneba/list/CK2014082602000108.html
http://megalodon.jp/2014-0826-1111-28/www.tokyo-np.co.jp/article/feature/himitsuhogo/iwaneba/list/CK2014082602000108.html

昨年、秘密保護法が成立した。国家の秘密は今までだって全然出てこない。法律にすると「お上」はもっと自由にできる。これを秘密にしますと言ったら、本来なら知っていいものも秘密になってしまう。(米中央情報局の職員だった)エドワード・スノーデン氏が暴露したように、アメリカだってあれだけの悪いことをやっている。わざわざ法律をつくらなくても、今までのやり方でいい。

集団的自衛権の行使を認めたのもおかしい。自衛隊は、けんかを売られた時に我慢はするが、最後に(個別的自衛権で)鉄砲を撃つのは許されている。これまで通りで十分じゃないか。今の米軍のイラク爆撃は、アメリカ資本の石油のためにやっていること。集団的自衛権を認めたら、自衛隊が行って人を殺さなきゃいけない。冗談じゃない。

憲法は人間がつくったものだが、人間以上のものということにしておかなければ意味がない。変えるなら変えてもいいが、簡単に一部の人間だけで変えます、では危なくてしょうがない。ちゃんとみんなで話し合いをもっとしてほしい。