秘密保護法 言わねばならないこと(21)秘密の壁 より厚く 沖縄県嘉手納町議長 徳里直樹氏-東京新聞(2014年4月22日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/himitsuhogo/iwaneba/list/CK2014042202000174.html
http://megalodon.jp/2014-0422-0919-37/www.tokyo-np.co.jp/article/feature/himitsuhogo/iwaneba/list/CK2014042202000174.html

米軍基地の情報は住民が毎日、外から監視して苦労しながら得ている。秘密保護法は基準が曖昧(あいまい)で、外交・防衛を名目に、何でもかんでも秘密に指定される恐れがある。それによって、望遠鏡で動きを調べたり、基地の中で見たことを誰かに伝えたら、罰せられるかもしれないと、住民を萎縮させてしまう。基地をめぐる日米協議の内容も外交・防衛に関係するということで隠されるだろう。

嘉手納町議会は自民党支持者など保守系過半数だが、昨年十二月、沖縄県内でいち早く秘密保護法の廃止を求める意見書を全会一致で可決した。基地と隣り合わせで暮らしている住民は「知る権利」を制限され、情報が隠される怖さを身に染みて感じている。情報は国民のもので、統制するものではない。