秘密保護法 言わねばならないこと(15)安倍政権の驕りだ 憲法学者 水島朝穂氏-東京新聞(2014年2月27日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/himitsuhogo/iwaneba/list/CK2014022702000151.html
http://megalodon.jp/2014-0227-1052-15/www.tokyo-np.co.jp/article/feature/himitsuhogo/iwaneba/list/CK2014022702000151.html

この法律が成立した背景には、国会の劣化がある。衆参両院のいわゆる「ねじれ」がなくなり翼賛化し、首相官邸に途方もない驕(おご)りが生まれた。国会による統制機能がまともに働かず、政府が指定する特定秘密の妥当性を、そのトップの首相がチェックするなどと、立憲国家ではありえない意見が恥ずかしげもなく語られる。

歴代首相には自身が持つ権力の行使への畏怖心があったが、安倍晋三首相には感じられない。

行政府をチェックすることを放棄した国会は、秘密保護法の運用を行政に実質丸投げした。ねじれの解消が政府の暴走を許していることを考えれば、新たなねじれをつくることが秘密保護法を監視する上で重要になる。
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著書やホームページで憲法の危機に警鐘を鳴らしている。
http://www.asaho.com/jpn/index.html