袴田さん釈放について、英国大使館「日本が死刑を廃止する必要性を示している」-弁護士ドットコム(2014年3月28日)

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48年前に起きた強盗殺人・放火事件で死刑判決を受け、長期間にわたり死刑囚として拘置所の中で生活してきた袴田巖さん(78)が3月27日、釈放された。静岡地裁が再審開始を決定し、同時に拘置の執行停止という判断を下したためだ。

この袴田さんの異例の釈放を受け、駐日英国大使館は28日、ツイッターに、こう投稿した。

「45年間にわたり死刑囚として収監されていた袴田さんが、証拠がねつ造された疑いがあるため、釈放されました。これは、司法が万能ではないこと、そして日本が #死刑 を廃止する必要性を示しています」

このように袴田さんの釈放に触れつつ、日本の死刑制度について、「廃止する必要性」があるという見解を表明している。

英国では、死刑執行後に真犯人が発覚した「エヴァンス事件」という冤罪事件をきっかけに死刑廃止の機運が高まった。1960年代に反逆罪など一部の犯罪を除いて死刑が廃止され、1998年に完全な死刑廃止に至っている。