https://ryukyushimpo.jp/column/entry-1602950.html
玉城デニー知事と林芳正外相が先日会談した際の会見メモを読んで「おや」と思った。米軍が計画する嘉手納基地の防（ぼう）錆（せい）整備格納庫の見直しを知事が求めたのに対し、外相が「計画の撤回を働き掛けたい」と応じたからだ
▼米軍施設の整備に関して政府が沖縄の反対意見を尊重する対応を取るのはどれくらいぶりか。嘉手納町長や町議会が計画撤回を求め、県議会も超党派で同様の決議を全会一致で可決した
▼看過できないのは米軍の姿勢。町は建設予定地を住宅地から離して基地のより内側に移す代替案を米側に提示した。建設自体に反対せず、いわば歩み寄ったのだが、米軍は現行計画で進めるとかたくなだ
▼一国の外相が撤回を求めても駐留軍の基地司令官の判断が優先される状況。主権とは何だろうか。同じ米軍駐留国でもイタリアでは基地を受け入れ国が管理し、受け入れ国の同意なしにはあらゆる行動が規制される
▼林大臣、「良き隣人」があなたに聞く耳を持たないのであれば、問題の大本である日米地位協定を変えるほかないのでは。
