<金口木舌>ジェンダーレスファッションと制服 - 琉球新報(2022年2月21日)

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俳優の国仲涼子さんは制服に憧れて那覇商業高校に進学した。3年間毎日着る制服がどんなものか中高生にとって重要な問題だ

那覇市では申請なしにスカート、ズボンを選択できる中学校が半数を超えた。ここ数年、急速に広まった制服選択制だが、街中で女子のズボンは見掛けることはあっても、男子のスカートはほとんど見掛けない
▼制服以外で女性がズボンをはくのは一般的だが、男性のスカートは珍しいことも影響しているのだろう。男子生徒がスカートを着用することで、性自認の公表につながりかねないというのが大きな理由だ
▼一方、最近のファッショントレンドは「ジェンダーレス」だ。GUは男性向けにワンピースの着こなしを提案。昨年末のNHK紅白歌合戦では、アイドルグループ「KAT―TUN」の亀梨和也さんが女性用アクセサリーのイメージが強いパールネックレスを身に付けていた
▼ファッションを性別にリンクさせず、自分の着たい服を着る。その先に本当の意味での「制服選択制」を実現できる社会がある。