辺野古埋め立て停止 ホワイトハウスへの嘆願署名10万超す - 毎日新聞(2018年12月18日)

https://mainichi.jp/articles/20181218/k00/00m/040/143000c
http://archive.today/2018.12.18-132358/https://mainichi.jp/articles/20181218/k00/00m/040/143000c

米軍普天間飛行場沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への県内移設計画を巡り、米国ホワイトハウスの嘆願書サイトを利用してトランプ大統領に移設工事を止めるよう求める署名活動が進められ、開始から11日目の18日で目標の10万筆を超えた。署名が1カ月で10万筆を超えれば米政府から何らかの回答が得られることになっており、移設に反対する人たちは期待を寄せている。
サイトはオバマ前大統領時に開設された「WE the PEOPLE」。13歳以上ならば居住地や国籍を問わず誰でも署名できる。嘆願書はハワイ在住で沖縄にルーツを持つ作曲家のロバート・カジワラさん(32)が呼びかけ、辺野古移設の賛否を問う県民投票が実施される2月24日まで埋め立て工事を中止するよう求めている。
嘆願書では、9月の知事選で移設阻止を訴えた玉城デニー氏が圧勝したことや、辺野古・大浦湾の海が多種多様な生態系を有することを理由に「日米両政府は沖縄の人々の民意を無視してきた。埋め立てを容認すれば米国と沖縄の関係に永久的な亀裂を招く」と指摘。トランプ大統領に「米国が名誉ある偉大な国であることを沖縄県民に示そう」と訴えている。
8日に始まった署名はツイッターで拡散されて増え、14日に辺野古の海に土砂が投入されると急増。沖縄出身のタレント・りゅうちぇるさんら有名人もツイッターで広めたこともあり、来年1月7日の期限前に目標の10万筆を超えた。カジワラさんは「こんなに早くゴールに到達するなんて信じられない。多くの人が辺野古の新基地を望んでいないということを示している」とコメントした。【宮城裕也、安部志帆子】