共通テスト 東大、民間試験求めず 英語成績提出 - 毎日新聞(2018年9月26日)

https://mainichi.jp/articles/20180926/k00/00m/040/181000c
http://archive.today/2018.09.26-002539/https://mainichi.jp/articles/20180926/k00/00m/040/181000c

東京大学は25日、2020年度から始まる大学入学共通テストの英語で導入される民間資格・検定試験について、受験者からの成績提出を必須としない方針を固めた。国立大学協会は民間試験の活用を決めているが、異なる複数の試験を比較することなど公平性を問題視する声が根強かった。東大の動向を注視している大学も多く、他大学への影響は避けられない状況となった。
関係者によると、20年度から出願要件に、英語の成績を「A1」(初級)から「C2」(熟練者)の6段階で評価する国際指標「CEFR」(セファール)の下から2番目のA2以上であることを追加。受験生には、大学入学共通テストで導入が決まった民間資格・検定試験の成績か、A2以上のレベルがあると評価した高校の調査書のいずれか一つを提出することを求める。
民間試験の成績もしくは調査書は出願資格に反映させるが、合否判定には一切使わない。障害や病気などで成績の提出が困難な場合は、その理由書を提出する。
東大では、4月に設置したワーキンググループ(WG)が学内で議論を開始。7月には「民間試験の成績の提供を求めない」ことを最優先案とする答申を公表していた。【金秀蓮】