http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201809/CK2018092002000155.html
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他国を武力で守る集団的自衛権の行使容認を柱とした安全保障関連法の成立から三年を迎えた十九日、安保法の廃止や安倍政権による九条改憲発議の阻止などを訴える集会が、東京都千代田区の日比谷野外音楽堂で開かれた。護憲団体などでつくる「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」の呼び掛けに四千八百人(主催者発表)が集い、「戦争できる法律いらない」「改憲発議、必ず止めよう」とシュプレヒコールを上げた。
安倍晋三首相(自民党総裁)は二十日投開票の総裁選での三選を念頭に、秋の臨時国会で党の改憲案を提出する意向を示す。また、安倍政権は安保法に基づき、エジプトでの多国籍軍の停戦監視活動に陸上自衛隊員の派遣を検討している。次々にマイクを握った市民団体や野党各党派の代表者らは、「国民は改憲を望んでいない」「首相が目指す九条改憲は、憲法違反の安保法を追認するためのものだ」と批判した。
沖縄平和運動センター議長の山城博治さんも登壇。沖縄県名護市辺野古(へのこ)の新基地建設の中止を訴えた。参加者は、建設に反対した故翁長雄志(おながたけし)知事の遺志を受け継ぐというメッセージを掲げた。
埼玉県久喜市の主婦中島英美子さん(73)は「とにかく九条を壊されたくないとの思いで参加した。自衛隊の活動を広げるよりも、日本中で起きている自然災害の対策にお金を使ってほしい」と話した。(宮尾幹成)