「改憲は優先度低い」 公明代表選 山口氏6選、首相けん制 - 東京新聞(2018年9月20日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201809/CK2018092002000137.html
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公明党は十九日、任期満了に伴う党代表選を告示し、現職の山口那津男代表以外に立候補の届け出はなく、無投票で六選が確定した。山口氏はこの後の記者会見で、改憲世論調査で優先順位が低いと指摘し、自民党総裁選で改憲への意欲を強調する安倍晋三首相をけん制した。
山口氏は記者会見で、自民党との連立政権について「優先順位の高い政策課題を実行していくことが大切だ」と強調。「各種世論調査の動向を見ると(政策の)優先順位が表れており、憲法改正は高い順位とは言えない。このような動向も冷静に見極めながら、今後のあり方を検討していきたい」と指摘した。
優先度の高い政策としては、経済や子育て政策の充実などを挙げ「政権が国民の支持を得るためには国民の声を的確にキャッチする力が必要だ」と語った。
山口氏の六選は三十日に東京都内で開かれる党大会で正式に承認される。代表任期は二年。党大会では、党幹部人事も決定される。山口氏とともに党運営や自民党との折衝に当たってきた井上義久幹事長の去就が焦点となる。 (山口哲人)