<金口木舌>「藺草(いぐさ)刈る」は夏の季語だ。畳表の原料となるビーグ・・・ - 琉球新報(2018年8月21日)

https://ryukyushimpo.jp/column/entry-786328.html
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「藺草(いぐさ)刈る」は夏の季語だ。畳表の原料となるビーグ(イグサ)の産地であるうるま市では収穫がほぼ終わり、乾燥などを経て織り込みの工程に入る。二期作のある米作りでは2度目の田植えの時期でもある

▼岩波古語辞典によると、イネなどの田植えや収穫の範囲、その量を「はか」という。万葉集に「秋の田のわが刈り婆可(ばか)の過ぎぬれば」との雑歌がある。「計」や「量」、または「捗」の字を当てる
▼仕事の進捗(しんちょく)状態も意味する。うちなーぐちで「はかぐち」というと畑仕事の始まりや鍬(くわ)を入れはじめるところの意。「はかぐち、あきゆん」は「端緒を開く」の意味となる
中城村が職員採用に一人親枠を設け、一人で子育てをしている人を対象に採用試験を実施する。臨時任用ではなく、正規の一般行政職としての採用だ。全国的にも珍しいそうで「はかぐち」をあける挑戦的な取り組みとなる
▼目的は一人親自体の支援というよりも、その子どもたちを支えることにある。だから福利厚生にも厚みのある正規職員としての採用にこだわったという。先駆けとなって子育て支援に一石を投じ、似た取り組みが広がることも狙う
▼試験は秋に実施予定。田畑の実る季節、有能な人材が登用されることを期待したい。対象となる家庭の子どもたちには、社会から目を向けられているという実感も持ってもらえるのではないか。