(政界地獄耳)問われるのは自民党の責任だ - 日刊スポーツ(2018年6月5日)

https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201806050000150.html
http://archive.today/2018.06.05-001819/https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201806050000150.html

★「閉会後にのろしを上げるのかと思っていたが、国会が延長になることからどうやら野党の攻撃との相乗効果を狙うようだ」とはある自民党議員の声だ。9月にある自民党総裁選挙。政権は既に強引な政治を行う死に体ながら、首相・安倍晋三を支える官邸の政治家や官僚、側近たちによってあたかも何事もないように振る舞っているが、既に自民党の物差しから見ても相当に逸脱した内閣といえる。
★それでも自分たちが選び支えた総裁を引きずり降ろすことは並大抵ではない。ただ国民から信用されず、責任を取らない政治の横行を阻止できなくて政権政党の責任はないのだろうか。冒頭の自民党議員の声は1つは党総務会長・竹下亘の「役所の不祥事も最終的には安倍晋三首相の責任であり、それぞれの担当の政治家が真正面から受け止めるのが政治のあるべき姿だ」との発言。もう1つは元首相・福田康夫の「おとがめなしになってしまったのは、あの事件で(近畿財務局職員が)自ら命を絶ったことはどうなるのか、ずいぶんギャップがある」の一言。「一点の曇りもない」と言い張る政府への直言だ。
★そして元環境相鴨下一郎は「日大の理事をやっている。これからどういうふうに、違反タックルをやったあの学生を救済するのがいいのか、大人たちがどう責任を取ったらいいのか」と日大と今の政局をなぞらえ責任問題に言及した。また政調会長代理・田村憲久は「加計さんが記者会見をするのも1つではないか」と首相の友人で国会で議題になって以来、公の場所に一切出てこない加計学園理事長・加計孝太郎を引っ張り出すべきとの考えを示した。鴨下、田村は石破派ではあるが、党内の危機感と自浄能力が言わせたことも分かる。国会開会中に事態は動きだすか。問われるのは自民党の責任だ。(K)※敬称略

(政界地獄耳)自民幹部の首相責任論に同調なし - 日刊スポーツ(2018年6月4日)
http://d.hatena.ne.jp/kodomo-hou21/20180604#p14

「公文書管理を考える」(3) 福田康夫・元首相 - 日本記者クラブ(2018年6月1日)
「不起訴でおとがめなしとなれば、自ら命を絶った人はどうなるのか」
役所の不祥事、最終責任は安倍総理」 自民・竹下氏 - 朝日新聞(2018年6月2日)
役所の不祥事、役人が犯したいろんなことも、最終的には内閣総理大臣である安倍晋三総理の責任だ。

アメフト「日本の状況と似てる」日大理事の自民・鴨下氏 - 朝日新聞(2018年6月3日)
https://www.asahi.com/articles/ASL634TG3L63UTFK007.html
http://archive.today/2018.06.03-201609/https://www.asahi.com/articles/ASL634TG3L63UTFK007.html

自民党鴨下一郎・元環境相(発言録)
(出身大学が)いま話題の日本大学で、いまは日大の理事をやっている。これからどういうふうに、違反タックルをやったあの学生を救済するのがいいのか、大人たちがどう責任をとったらいいのか、そして日大のブランドが傷んだ、こういうものをどういうふうに回復すればいいかということを、いずれかのタイミングで私たちも役割を果たさなければいけない。
ちょうど日本国のいまの状況と少し似ているところがある。やっぱり国民を中心に、大学は学生を中心に、しっかりと大人たちはもう一度、襟を正して頑張らないといけない。(鳥取市での講演で)

「加計さんが記者会見するのも一つ」自民・政調会長代理 - 朝日新聞(2018年6月3日)
https://www.asahi.com/articles/ASL634FM5L63UTFK005.html
http://archive.today/2018.06.04-124120/https://www.asahi.com/articles/ASL634FM5L63UTFK005.html

学校法人「加計学園」の獣医学部新設をめぐり、自民党田村憲久政調会長代理は3日、NHKの討論番組で「加計さんが記者会見をするのも一つではないか」と述べ、加計孝太郎理事長の記者会見の必要性について言及した。一連の問題で、加計氏は一度も記者会見を開いていない。
愛媛県の文書には安倍晋三首相と加計氏の面会が書かれていた。これに対し、学園側は実際はなかったと主張しており、中村時広愛媛県知事は「最高責任者が公に説明するのが当然のこと」と求めている。
田村氏は、森友学園との国有地取引に関する公文書改ざん問題についても「麻生(太郎・財務)大臣の責任は重いと思う」と指摘。「一定の責任の取り方をしていただきたい」と述べ、麻生氏がけじめをつけるべきだとの考えを示した。
一方、自民党石破茂元幹事長は3日、鳥取市内で記者団に、安倍政権の現状について「(内閣)支持率は不支持を下回っている。総理の言うことに信頼がおけるかということに相当多くの国民が信頼できないと言っている。この状況が良くないことはみんな分かっている」と厳しく批判。政治不信の解消のため、党内での活発な議論が必要との認識も示した。
これに先立つ講演で、石破氏は「間違っていることを間違っていると言うのは批判があるが、誰もそれを言わないと世の中の信望につながらない」と述べた。(星野典久、岩尾真宏)