中学教諭7割「過労死ライン」 残業月80時間以上 小学校は3割強:神奈川 - 東京新聞(2018年3月1日)


http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/list/201803/CK2018030102000144.html
https://megalodon.jp/2018-0301-1006-56/www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/list/201803/CK2018030102000144.html

教育委員会は二十八日、県内市町村立小中学校(政令市を除く)の教諭の残業時間を調べたところ、小学校35・7%、中学校72・7%が月八十時間以上の「過労死ライン」を超えていたと発表した。管理職に相当する教頭は小学校63・4%、中学校70%が過労死ライン超だった。県教委は新年度、小中高とも、事務員の追加配置や部活動の週二日の休養日設定などの対策を実施する。 (志村彰太)
調査では小学校千五百三十八人(六十校)、中学校八百六十四人(三十校)の教諭を抽出。昨年十一、十二月のうち繁忙期でない一週間で計測し、年代や性別ごとの平均値を公表した。
県教委が定める正規の勤務時間は八時間半。男女とも若い年代ほど長い傾向があり、三十歳以下は平日で小学校十二時間、中学校十三時間だった。部活動指導がある中学校は、どの年代も休日に三時間以上勤務していた。
勤務時間の内訳を見ると「児童・生徒指導」だけで九時間以上を占め、特に授業の準備と生活指導に多くの時間を割いていた。一方で休憩時間は小中学校とも五分しか取れていなかった。
昨年十二月の県立高校の教諭を対象とした調査でも、「若い年代ほど忙しい」「部活動で休日の勤務時間が長くなる」という同様の結果が出ている。