平和資料館の情報非公開は違法 - NHK 関西のニュース(2017年9月1日)

http://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20170901/3517311.html
http://archive.is/2017.09.01-140231/http://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20170901/3517311.html

大阪市にある平和資料館、「ピースおおさか」の展示内容の変更について情報公開を認められなかった市民団体の男性が市を訴えた裁判の2審で、大阪高等裁判所は、1審とは逆に市の非公開決定は違法だとする判決を言い渡しました。
大阪・中央区にある「ピースおおさか」は、大阪府大阪市が出資する団体が運営し、大阪空襲や旧日本軍の加害行為とされる内容を展示していましたが、「自虐的で偏っている」などと批判が寄せられ、おととし、展示内容を変更しました。
この変更について市民団体の男性が府や市に情報公開を求めましたが認められず、市に慰謝料を求めた訴えも1審で退けられ、控訴していました。
1日の2審の判決で大阪高等裁判所の佐村浩之裁判長は、「市は市民団体からの批判などへの対応に追われないよう非公開にしたと説明しているが、施設には強い公共的性格があり合理的な理由とは言えない」として、1審とは逆に市の非公開決定は違法だと判断し、市に対して5万円の慰謝料を支払うよう命じました。
裁判を起こしていた「『ピースおおさかの危機』を考える連絡会」の事務局長の竹本昇さん(67)は、「当然の判決ですが、うれしいと思います。市が上告するなら最後まで闘いたい」と話していました。
判決について大阪市は「判決を十分に 検討できていないので、詳細については コメントできない。
内容を慎重に精査し今後の対応を検討したい」としています。