http://mainichi.jp/articles/20170610/ddm/001/100/155000c
http://archive.is/2017.06.10-125436/https://mainichi.jp/articles/20170610/ddm/001/100/155000c
安倍晋三首相の友人が理事長を務める学校法人「加計(かけ)学園」の獣医学部新設計画で、内閣府が文部科学省に早期開学を促したとされる文書を巡り、松野博一文科相は9日、文書の存否に関する再調査を表明した。一方、内閣府側の調査について山本幸三地方創生担当相は同日、「担当者に聞いてそういうことがないことは既に確認している」と説明。萩生田光一官房副長官も不要との認識を明らかにし、政府として調査は文科省内にとどめるとの姿勢を示している。
松野氏は調査方法を今後検討するとしているが、当初は対象としていなかった職員個人のパソコンなども調べる見通しで、昨年9月26日付の「内閣府審議官との打合せ概要」と題した文書の存否を中心に調べるとみられる。審議官と文科省専門教育課の課長らの氏名が記され、内閣府側の要請として「官邸の最高レベルが言っていること」などと記載されていた。
この文書は、文科省内の関係部署の職員十数人がメールで共有したとされ、現役職員が毎日新聞の取材に文書の存在を認めた。【伊澤拓也、金森崇之、三股智子】