美濃加茂市長選 上告中の藤井氏3選 有罪確定なら失職 - 東京新聞(2017年5月15日)


http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201705/CK2017051502000102.html
http://megalodon.jp/2017-0515-0935-42/www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201705/CK2017051502000102.html

任期満了に伴う岐阜県美濃加茂市長選は十四日告示され、汚職事件で逆転有罪判決を受け上告中の現職藤井浩人氏(32)=無所属=以外に届け出がなく、無投票で藤井氏の三選が決まった。藤井氏は、在任中に有罪判決が確定すれば失職する。
当選を決めた藤井氏は支持者を前に「事件は一切、事実無根」と自身の潔白を改めて強調。「後ろめたさはないので全力で市長職にまい進していく」と訴え、新庁舎建設に取り組む考えを示した。
市長選について自民党は「勝てないのに出すのは得策ではない」としたほか、民進党も「人材がいない」と静観。共産党は適任者が見つからず擁立を断念した。
藤井氏は二〇一三年、当時の現職市長としては最年少で初当選。浄水設備導入を巡り一四年に事前収賄容疑などで逮捕された。一審は無罪だったが、名古屋高裁は昨年十一月に有罪判決を出し、藤井氏は即日上告した。弁護団は、最高裁の判断までは高裁判決から一年以上かかるとみている。
藤井氏は昨年十二月に裁判中も市長を続けることの是非を問いたいとして一期目の途中で辞職。今年一月の出直し選で圧勝していた。出直し選後の任期は一期目の残りとなるため、約三カ月半で再度の市長選が実施された。