岐阜・美濃加茂市長に藤井氏再選 汚職事件で上告中 - 日本経済新聞(2017年1月29日)

http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS29H4I_Z20C17A1PE8000/
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汚職事件を巡り二審で逆転有罪判決を受けた岐阜県美濃加茂市の藤井浩人前市長(32)=上告中=の辞職に伴う出直し市長選は29日投開票され、無所属の藤井氏が新人を破り再選を果たした。市民は、最高裁で無罪を争う藤井氏に市政運営を託した形。任期は公選法の規定により1期目が終わる6月1日までで、約4カ月間となる。投票率は57.10%で前回を4.24ポイント上回った。
主要政策推進のため出直し選に打って出る首長は多いが、政策上の争点なしに「裁判中も市長を続けることの是非」を問う藤井氏の手法は異例。任期満了に伴う5月の市長選で再び当選しても、在職中に最高裁で有罪が確定した場合は失職する。
市民団体代表の無所属新人鈴木勲氏(72)は「市政の私物化」と藤井氏の姿勢を批判したが、支持は広がらなかった。政策論争なき選挙に有権者からは「何を基準に選べばいいのか」「税金の無駄遣い」との声も出た。
各党とも「個人的な理由の選挙には付き合えない」(共産党)などとして候補擁立を見送った。
藤井氏は2013年、当時の現職市長としては最年少の28歳で初当選。浄水設備導入を巡る汚職事件で14年に逮捕された。一審は無罪だったが、名古屋高裁は昨年11月、事前収賄などの罪で藤井氏に有罪判決を言い渡した。上告した藤井氏は出直し選実施のため12月に辞職した。

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〔共同〕