http://www.asahi.com/articles/ASK265RQKK26UTIL05J.html
https://megalodon.jp/2017-0206-2155-22/www.asahi.com/articles/ASK265RQKK26UTIL05J.html
東京新聞(中日新聞東京本社)の長谷川幸洋・論説副主幹は6日、自身が司会を務める東京メトロポリタンテレビジョン(MXテレビ)の番組に批判の声が上がっていることについて「論評いたしません」と述べた。コメンテーターを務めるニッポン放送のラジオ番組で語った。そのうえで、東京新聞が「反省」を表明したことに対し、「言論の自由に対する侵害だ」とし、「(副主幹を)辞めるわけにはいかない」とも語った。
問題になっているのは、沖縄の米軍基地反対運動を「テロリストみたい」などと伝えた1月2日放送の「ニュース女子」。取り上げられた人権団体や沖縄の基地反対の人たちから「差別的」「意図的な歪曲(わいきょく)がある」と批判の声が上がり、東京新聞と中日新聞は2日付朝刊に深田実論説主幹の名前で「他メディアで起きたことではあっても責任と反省を深く感じています。とりわけ副主幹が出演していたことについては重く受け止め、対処します」との謝罪記事を掲載した。
長谷川氏は6日、番組については「コメントすることは差し控えたい」としたうえで「ニュース女子と東京新聞は全く関係ない。なぜ深く反省するのか」と指摘し、「番組で取り上げた議論と東京新聞の報道姿勢は違うし、私自身も(同紙の主張と)違う。でも(主張の)違いを理由に私を処分するのは言論の自由に対する侵害」「意見が違うことで排除したら北朝鮮と一緒」などと批判した。
さらに会社から「内示のようなもの」があると明かし、「私の方から辞めるなんてことは、もう500%ありません」。「言いたいことはニュース女子で言います。これからも」と話した。
一方、東京新聞の深田論説主幹は取材に「紙面で書いたことにつきます」と話した。(坂本進)