浪江と多摩の中学生がメッセージ 「ひとりじゃない」「支えになりたい」 - 東京新聞(2017年1月22日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201701/CK2017012202000103.html
http://megalodon.jp/2017-0122-1040-50/www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201701/CK2017012202000103.html

福島第一原発事故で全町民が避難している福島県浪江町の中学生6人が21日、東京都多摩市の住民の招きで同市を訪れ、地元の中学生らと交流した。市内の公民館で交流イベント「浪江と多摩をつなぐふるさとのつどい」が開かれ、横浜市などであった原発避難者へのいじめ問題を受け、福島の子どもたちへのいじめをなくそうと緊急メッセージを発表した。
「全国にいる福島県の中学生の皆さん、お元気ですか」。公民館のホールに詰めかけた市民約180人を前に、浪江中2年の渡辺なつみさん(14)がメッセージを読み上げた。
「あなたの周りにはいつも応援してくれる人たちがいること、ひとりじゃないんだよということを伝えたい」と呼び掛け、多摩市立落合中の生徒も「いじめを絶対に許さない」「何か行動して支えになりたい」と応じた。
浪江町原発事故で全域に避難指示が出され、浪江中は隣の二本松市の廃校で再開、17人が近隣から通学している。
イベントは京王線聖蹟桜ケ丘駅前(多摩市)の桜ケ丘商店会連合会が企画。この日のステージでは浪江中の生徒が空手の演武を披露、落合中吹奏楽部はポップソングなどを演奏した。 (栗原淳)