31年前の殺人で服役した男性、再審決定 熊本地裁「自白に疑義」- 東京新聞(2016年6月30日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201606/CK2016063002000266.html
http://megalodon.jp/2016-0701-1023-17/www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201606/CK2016063002000266.html

熊本県松橋(まつばせ)町(現宇城(うき)市)で一九八五年、知人男性=当時(59)=を刺殺したとして殺人罪などに問われ、懲役十三年が確定し、服役した熊本市の宮田浩喜(こうき)さん(83)の再審請求審で、熊本地裁(溝国禎久(よしひさ)裁判長)は三十日、「自白の重要部分に疑義が生じており、確定判決の有罪認定を維持できなくなった」として再審開始を認める決定をした。
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<松橋事件> 1985年1月8日、熊本県松橋町(現宇城市)の男性=当時(59)=が血を流して死亡しているのが発見された。男性の将棋仲間だった宮田浩喜さんが「刃物で刺した」と殺害を自白し、県警は20日に逮捕した。同年4月の一審熊本地裁初公判で起訴内容を認めたが、公判途中から否認に転じて無罪を主張。地裁は自白に任意性、信用性があると認定し、懲役13年の判決を言い渡した。二審福岡高裁も支持し、90年に最高裁が上告を棄却し確定。服役後、宮田さんは99年に出所した。