投票機会より身近 麻生高3年生、県議会一般質問を傍聴:茨城 - 東京新聞(2016年6月11日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/ibaraki/list/201606/CK2016061102000164.html
http://megalodon.jp/2016-0612-1057-32/www.tokyo-np.co.jp/article/ibaraki/list/201606/CK2016061102000164.html

今夏の参院選から選挙権年齢が十八歳以上に引き下げられるのを前に、県立麻生高校(行方市)の三年生が九日、県議会の一般質問を傍聴し、議会制民主主義の仕組みについて理解を深めた。
生徒たちに、政治や行政への関心を高めてもらおうと、県教育委員会が三月定例会から始めた取り組みの一環。麻生高は今回、三年生を対象に希望者を募り、男女合わせて十六人が参加。議場で議員と執行部とのやりとりを見守った。
参院選までに誕生日を迎える小沼大晟(たいせい)さん(17)=潮来市=は、大学進学を目指して勉強中。日本の流れを知るため、自宅では、よく父親と一緒にテレビでニュースを見ているという。選挙権年齢の引き下げで「自分も投票するとなったとき、(議会を)聞いてみたいと思った」と傍聴に参加した理由を話し、「みんな一人一人の意見があると思うので、反映できるのは良いことだと思う」と、十八歳選挙権に賛同する考えを示した。
引率した公民科の安藤和典教諭(51)は「選挙に行くだけではなく、選挙で選ばれた人がどのように活動しているのかも知ってもらいたい」と傍聴の狙いを話した。 (酒井健