(政界地獄耳)志位「公明は非常に罪深い」 - 日刊スポーツ(2016年6月11日)

http://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/1661420.html
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参院選まで1カ月を切った。9日、選挙を前に民進党が政策やポスターを発表した。ポスターでは「まず、2/3をとらせないこと。」と首相・安倍晋三が争点隠しする憲法改正についてけん制。続いて「人からはじまる経済再生。」と以前の「コンクリートから人へ」にもつながる、血の通った経済政策を訴えた。そして「国民(あなた)と進む民進党」とした。少しきれいでおとなしい感じがするが、民進党の真摯(しんし)な部分が伝わればという意図だろう。
★党代表・岡田克也は「マニフェストという言葉は使わず『国民との約束』とする。大きく言って、国民の暮らしを守る、もう1つは平和を守るということで、最近、街頭演説などでも強調しているところであります」と胸を張ったが迫力がない。加えて、野党共闘の大きなうねりのようなものや、有権者の反応など、迫りくる歴史の使命を受け止める野党の代表の気概を感じない。
★同日、共産党も選挙公約を発表した。集団的自衛権行使容認の閣議決定を撤回。立憲主義を回復。安倍政権による憲法改悪を阻止。憲法の全条項を守るとあるが野党共闘を意識してか今までよりマイルドな仕上がりに。ところが党委員長・志位和夫はこうも語る。「公明党は非常に罪が深いと思う。13年の参院選の際、(同党代表・山口那津男が)集団的自衛権は『断固反対』と言って選挙をやった。その後の14年7月1日の閣議決定は、まぎれもなく集団的自衛権の行使を容認するものだ。公明党という党もこれまで『平和の党』を標榜(ひょうぼう)してこられたようだが、完全にそれは偽りのものだということが、この間の経過でもはっきりした」。(K)※敬称略