「憲法と平和」普通に話そう 参院選特集の一般誌掲げ訴え:神奈川 - 東京新聞(2016年1月31日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/list/201601/CK2016013102000136.html
http://megalodon.jp/2016-0201-1335-49/www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/list/201601/CK2016013102000136.html

安倍晋三首相が夏の参院選改憲を争点に掲げたことを受けて三十日、川崎市麻生区市民グループ「戦争法Stop!あさお市民共同行動実行委員会」は同区の新百合ケ丘駅周辺で「しんゆり大宣伝・デモ」を開き、「立憲主義を取り戻そう」と訴えた。この問題で初めて政府への抗議行動に参加したという主婦は、憲法問題を特集し、最新号でも参院選を特集した女性ファッション誌など一般誌を掲げてスピーチに立ち「一緒に考えましょう」と駅利用者らに呼び掛けた。
ファッション誌「LEE」(集英社)や、同じく憲法問題を取り上げている「暮しの手帖」(暮しの手帖社)を持って「普段の生活で家族、友人とちょっと話題にして」とお願いしたのは、市内在住で「安保関連法案に反対するママの会@神奈川」に参加する川上明子さん(37)。一般誌を紹介した理由を「怖がらないで、普通に話題にしていいんだよ」と多くの人に知ってほしかった、と明かした。
長女(6つ)が一歳の時に宮城県北部で東日本大震災に遭った。避難所暮らしを経験し、原発にも関心を高めた。
昨年六月、安保関連法制に反対する国会前抗議行動を見学し、高校生や同世代も意思表示する姿に感動し、翌月に発足したママの会に参加した。
この日も「自衛隊員も、誰の子どもも、殺させないで。親として子どもたちに、戦争に巻き込まれない、戦争のない未来を手渡したい」と訴えた。
集会では、福島第一原発事故が収束しない中での高浜原発福井県)再稼働を含め安倍政権への不安も示され、「解釈で憲法九条を壊すな!実行委員会」の土井登美江さん(70)は「参院選に向けて、野党が連合できるかどうかが最も重要だ」と述べた。
「戦争法廃止」を訴える署名集めに参加した麻生区の主婦羽田克子さん(73)は、中高生らから署名を得て喜び「若い人たちに特に影響する問題だから頑張りたい。危機感が身に迫ってきたのか、以前よりも反応がいい」と話していた。 (山本哲正)