太平洋戦争開戦から74年 「戦争法」廃止を街頭で訴え:神奈川 - 東京新聞(2015年12月9日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/list/201512/CK2015120902000172.html
http://megalodon.jp/2015-1209-0959-04/www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/list/201512/CK2015120902000172.html

太平洋戦争の開戦から七十四年を迎えた八日、藤沢市平塚市で市民有志が街頭に立ち、安全保障関連法を「戦争法」と批判し、廃止を訴えた。
藤沢駅北口では百人以上が集まり、歌やリレートークを展開。主婦飯田玲子さん(82)は小学校三年のときの出来事を語った。東京・靖国神社で落ち葉掃きをしていて、当時の東条英機首相にほめられた。写真と記事が新聞に載った。「私は軍国少女で、記事も国民の士気高揚のためだった」。戦後、苦い思い出としてずっと胸にしまっていた。
一年前に特定秘密保護法が施行され、国民が規制に縛られ、監視されていた戦中の記憶がよみがえった。「いてもたってもいられなくなった。未来ある大切な子どもたちを守らなければいけない」
JR平塚駅北口には約五十人が並び、「立憲主義、民主主義を守れ」と声をそろえた。「秘密保護法廃止をめざす平塚市民の会」の原信夫さん(69)は「諦めずに声を上げ続ける」と話した。JR茅ケ崎駅北口でも二十八人が「戦争させない」などと書いたプレートを手に立ち、戦争法廃止を求める署名を集めた。 (吉岡潤)