安保法案の公明訴え、響かぬ学会員も 撤回求め署名集め - 朝日新聞(2015年8月9日)

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「戦争を防止する法整備なんです」。8日昼、猛暑の名古屋駅前。公明党の地元国会議員4人が次々とマイクを握り、安全保障関連法案は必要だと訴えた。終戦記念日に向けた恒例の街頭演説会だ。
公明党は来夏の参院選、定数が増える愛知選挙区に9年ぶりに候補者を擁立する方針で、「議席奪還」を強調。「多くの方に(法案を)十分理解を頂けていないことは我々の努力不足」と反省も語ったが、足を止める人はほとんどいない。
こうした説明が響かない人は、支持母体の創価学会にもいる。愛知県安城市で農業を営む学会員、天野達志さん(51)にすれば「自民党べったりで安倍政権を援護射撃する演説」。国会での違憲論争を知り、知り合いの学会員10人ほどに「この法案はダメだと思う」と打ち明けると、半分ぐらいが同調したという。
7月末、法案撤回を公明党に求める署名を集め始めた。4月の市議選で党候補への支援を頼む「声かけ」を友人20人以上にしたが、参院選へ不安が募る。「このままでは、できません」(斉藤太郎)