週のはじめに考える 隣国に通じる言葉とは - 東京新聞(2015年5月10日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2015051002000138.html
http://megalodon.jp/2015-0510-1035-18/www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2015051002000138.html

ドイツの敗戦から七十年がたちました。周辺国との良好な関係はうらやむばかりになりましたが、道のりは決して平たんだったわけではありません。
第二次大戦末期、ドイツは地上戦を戦いました。西側から米英仏軍が、東からはソ連軍が、挟み撃つように進攻しました。ベルリンはソ連軍に包囲され、ドイツは五月七日に無条件降伏文書に調印、八日に発効して、欧州の戦争は終わりました。
ドイツでは五月八日は「終戦」ではなく、敗戦であるとともにヒトラーからの「解放」の日と呼ばれます。ナチスを否定して全く違う民主国家になった、とのドイツ人の強い自意識が感じられます。