安倍首相は歴史に誠実に=訪米前に米紙が社説 - 時事ドットコム(2015年4月20日)

http://www.jiji.com/jc/zc?k=201504/2015042000820&g=soc

【ニューヨーク時事】米紙ニューヨーク・タイムズは20日付の社説で、今月下旬からの安倍晋三首相の訪米が成功するか否かは、日本が開戦の決定や、中国や韓国に行った「残酷な占領」、「多数の女性を性奴隷として働かせた」慰安婦問題といった戦時の歴史に対し、首相がどれだけ誠実に向き合うことができるかに懸かっていると主張した。

Shinzo Abe and Japan’s History(New York Times の社説「安倍晋三と日本の歴史」) - nytimes(4, 20, 2015)
http://www.nytimes.com/2015/04/20/opinion/shinzo-abe-and-japans-history.html?_r=0


New York Times の記事から。安倍訪米を前に (内田樹の研究室)
訪米と上下院での演説を前にして、NYTは安倍首相に「彼の右翼的同盟者たちとの絶縁」を迫っている。一国の首相に、国益のために彼の政治的支持者たちを見捨てることを要求するというのはかなり踏み込んだ要求である。
官邸がこれを読んでどういう演説草稿を作文をしてくるか、NYTはそれを吟味するつもりなのだろう。
気に掛るのは、二度にわたって「曖昧な形容詞」「わかりにくい表現」を咎めていることである。そこに彼らの苛立ちを感じる。国内メディアなら、何を言っているのかわからない「玉虫色」の答弁はそのままスルーされるだろうが、NYTは首相が「何を言っているのかわからない」のは「ほんとうのことを言うとはげしい批判を引き起こすこと」を内心で思っているからだという推論をしている。
この推論に私も同意する。
安倍首相が「何を言っているのかわけがわからないこと」を国会で言っても日本では誰も咎めない。同じ手口がアメリカ議会で通じるかどうか。官邸はいま秘策を練っている最中だろう。
4月20日付け、New York Times の社説「安倍晋三と日本の歴史」を翻訳した。
(翻訳)記事

http://blog.tatsuru.com/2015/04/21_1622.php