改憲発言「首相は慎重に」 公明・北側氏が注文-東京新聞(2015年4月17日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2015041702000132.html
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公明党北側一雄副代表=写真=は十六日、衆院憲法審査会の幹事懇談会で、安倍晋三首相の改憲をめぐる姿勢に関し「個々の内容については慎重な発言をしてもらった方がいい」と求めた。首相が九条見直しに意欲を示したり、九六条が定める改憲発議要件の緩和を訴えたりしていたことが念頭にあるとみられる。
幹事懇では、民主党幹事の武正公一氏が首相の「押しつけ憲法論」を重ねて批判し、与党側の見解をただした。
これに対し、北側氏は「私は『押しつけ憲法』とは思っていない」と説明。その上で「一般論として『憲法改正をしっかり議論してもらいたい』と言うのは問題ないが、衆参両院(の三分の二以上の賛成)で発議するわけだから、行政の長としてはそれを見守るべきだ」と述べた。
首相はこのところ、改憲を目指す具体的な条文や時期などに言及することを避けている。ただ、今国会でも「私たち自身の手で憲法を作っていく精神こそが、新しい時代を切り開いていくことにつながっていく」などと、改憲に意欲を繰り返し表明している。
幹事懇では、自民党改憲発議に向けた実質審議入りを目指し、二十三、三十両日の審査会開催を提案したが、民主党が難色を示した。二十三日に再び幹事懇を開き、今後の審議日程を協議する。