可視化されてない代用監獄認めず 拘置所に移送、地裁堺支部が決定-東京新聞(2015年4月2日)

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2015040201000714.html
http://megalodon.jp/2015-0402-0952-53/www.tokyo-np.co.jp/s/article/2015040201000714.html

大阪地裁堺支部が、詐欺事件で送検された容疑者の男の収容場所を警察署の留置場から拘置所に変える決定を出していたことが2日、分かった。警察官の取り調べで暴言を吐かれたとして弁護人が移送を求め、裁判所は録音・録画(可視化)がされていないことを理由に認めた。

警察が逮捕し検察に送致した容疑者を留置場に収容し続ける制度は、「代用監獄」と呼ばれる。日弁連に「自白強要の温床」と批判されても、大半の事件で裁判所に認められるのが実情で、拘置所に移送の決定は異例。

男(21)は昨年、詐欺の疑いで府警南堺署に逮捕された。送検後、堺簡裁は同署を勾留場所として決定した。