ひとり親 仕事、子育て…悩み ひとごとじゃない-東京新聞(2015年3月8日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2015030802000120.html
http://megalodon.jp/2015-0309-1631-29/www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2015030802000120.html



仕事に追われ、息子と向き合う余裕がなかった−。川崎市の中学1年、上村(うえむら)遼太さん(13)が殺害された事件で、上村さんの母親が出したコメントに、同じひとり親の人たちから「ひとごとじゃない」と共感の声が上がっている。ひとり親家庭を支援する団体などには事件後、相談のメールや電話が相次いでいる。 (辻渕智之、鷲野史彦)

◆上村さん母のコメント要旨
遼太は明るくて優しい子で、友達が多く、まわりの大人たちにもとても大事にされてきました。仕事が忙しかった私に代わって、すすんで下の兄弟の面倒をみてくれました。
学校を休みがちになってからも、きっかけがないと学校に行きづらくなるから、早く登校するように話してきました。ただ、遼太が学校に行くよりも前に私が出勤しなければならず、遅い時間に帰宅するので、遼太が日中、何をしているのか十分に把握することができていませんでした。
家の中では元気で、学校に行かない理由を十分に話し合うことができませんでした。今思えば、私や家族に心配や迷惑をかけまいと、必死に平静を装っていたと思います。
事件の日、外に出かけようとするのをもっともっと強く止めていれば、こんなことにはならなかったと、ずっと考えています。