戦争絶滅訴えて100歳 ジャーナリストむのたけじさん-朝日新聞(2015年2月15日)

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今年1月2日に100歳を迎えたことについて、「気がついたらなっていただけで、何がめでたいのか」という。100年の間で、最も大きな出来事は戦争だと言い切る。戦で殺し合い、大勢の犠牲を出すようなばかげたことのない世の中にしたい、と願って生きてきたという。集団的自衛権特定秘密保護法などをめぐり、日本がきな臭くなっていることが気がかり。「ともかく今の状態では死ねない。亡くなったゆかりに申し訳ない」

ゆかりさんは疫痢にかかり、終戦の8カ月前に3歳で亡くなった長女。医者は軍務にとられて不在で、薬は手に入らなかった。むのさんの腕の中で「お手々つないで〜」と童謡を歌いながらチョコレート色の液体を吐き続けて逝った。「あの子の死にゆく体温が、あんな悲しみを二度とつくっちゃダメだ、と今も私の尻をたたき続けているんだ」