「司法のあり方を問う」 袴田さんの日常、映画に-静岡新聞(2015年1月31日)

http://www.at-s.com/news/detail/1174163906.html
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死刑判決確定後、静岡地裁の再審開始決定を受けて釈放された袴田巌さん(78)のドキュメンタリー映画の製作発表会見が30日、都内で開かれた。撮影は今年8月まで行い、12月公開を目指す。

映画は巌さんが釈放後に戻った地元浜松市で姉秀子さんと過ごす日常生活を描く。監督を務める金聖雄(キムソンウン)氏は「事件の真相究明という作品ではない。巌さんのありのままの姿を描くことで、司法のあり方を問うことができれば」と製作の意義を語った。

会見には、巌さん、映画プロジェクトを支援する映画監督の周防正行氏らが出席した。周防氏は「映画を通じて、日本の司法制度が無実の人をこのように追い込んだという罪深さを知ってほしい」と作品の発信力に期待を込めた。