「原爆の図」語りだす 米詩人触発され紙芝居に-東京新聞(2014年12月18日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2014121802000264.html
http://megalodon.jp/2014-1218-2304-08/www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2014121802000264.html

原爆投下直後の広島を描いた絵などで知られる連作の「原爆の図」を基に、米国出身の詩人アーサー・ビナードさん(47)が紙芝居を制作している。福島の原発事故を受け、「核と生命は共存できない」という作品のメッセージを新しく読み直したいと考えたという。(出田阿生)

ビナードさんの試作では−。
 原爆投下後、のたうち苦しむ人々。
 ピカの いっしゅんの ねつが わたしたちに ささってきた はだがふくれる はだがめくれる はだがはがれる はだがずるずるとむける
 放射線は人だけでなく、犬や猫、草花さえも襲う。
 わたしたちの からだの なかまで ほうしゃせんが はいりこんできて ジリジリッと ちっちゃいさいぼうを こわしていった
 女の子は問い掛ける。
 あたらしい はだが つくれなくなったら わたしたち みんな どんなかおになる?