「枝野の地元を日の丸で埋め尽くせ!」首相、本気の民主潰し-産経デジタル(2014年12月15日)

http://www.iza.ne.jp/kiji/politics/news/141215/plt14121507000046-n1.html
http://megalodon.jp/2014-1216-1051-49/www.iza.ne.jp/kiji/politics/news/141215/plt14121507000046-n1.html


「ありったけ日の丸の小旗を用意しろ。過激派の支援を受ける枝野幸男民主党幹事長)の地元に日の丸をはためかせるんだ…」

8日深夜、首相(自民党総裁)、安倍晋三のこんな指示が、東京・永田町の自民党本部4階の幹事長室に降りた。

翌9日夕、埼玉5区のJR大宮駅前は、日の丸の小旗を手にした聴衆約4500人(自民党発表)で埋め尽くされていた。選挙カーの上で安倍は満足そうな笑みを浮かべた。

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見据えているのは平成28年夏の参院選だ。参院自民党単独で3分の2超となるには、改選121議席中97議席以上獲得せねばならず、ほぼ不可能といえる。それならば維新の党や次世代の党など第三極にもっと実力を付けてもらい、参院での「改憲勢力3分の2超」を狙うしかない−。安倍はこう考えていたのだ。

だが、みんなの党は選挙前に解党してしまい、維新や次世代などはいずれも苦戦が伝えられた。逆に民主党議席を増やし、共産党議席倍増の勢い。安倍は周囲にこう漏らした。

「なぜ維新と次世代は分裂してしまったんだ。多少不満があっても党を割ったらおしまいだろ。平沼赳夫(次世代の党党首)さんは郵政解散での失敗をまた繰り返してしまったな…」

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憲法改正はわが党の悲願だが、国民投票があり、その前に衆参で3分の2という勢力を作り上げねばならない。大変高いハードルでまだそこには至っていない。国民の理解が深まるように憲法改正の必要性を訴えていきたい」

衆院選は自公で3分の2超の議席を得たが、憲法改正は遠のいた。任期4年で改憲勢力をどう立て直すのか。勝利とは裏腹に安倍の表情は終始険しかった。