集団的自衛権「砂川が根拠」 首相、歴代の議論無視-東京新聞(2014年4月11日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2014041102000130.html
http://megalodon.jp/2014-0411-1156-09/www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2014041102000130.html

安倍晋三首相や自民党幹部が集団的自衛権の行使を容認するため、一九五九年の最高裁による砂川事件判決を根拠にする考えを相次いで示している。しかし、この判決は五十五年前のもの。歴代政権は判決を踏まえた上で、集団的自衛権の行使は「憲法上許されない」とした政府見解を三十三年前に定め、維持してきた。安倍首相らは今になって、判決に独自の考えを加えて解釈改憲に利用しようとしている。この判決の無効を求める動きまであり、憲法解釈の根拠とすることの正当性も揺らいでいる。