弁護人が冤罪を主張するこれだけの理由―PC遠隔操作事件-楊井 人文さん日本報道検証機構代表・弁護士(2013年3月24日)

http://bylines.news.yahoo.co.jp/yanaihitofumi/20130324-00024029/
http://megalodon.jp/2013-0325-1234-10/bylines.news.yahoo.co.jp/yanaihitofumi/20130324-00024029/

メディアが取り上げない弁護側の主張・反論の数々
主要メディアは、捜査側が片山氏と犯人を結びつける「有力な間接証拠」を伝えることはあっても、弁護側の主張を伝えることはほとんどない(弁護人が指摘した3つの誤報疑惑―PC遠隔操作事件も参照)。たとえば、「派遣先PCがパスワードなどで管理され、片山氏しか使用できない状態だった」といった情報(産経新聞2013年3月13日付)についても、パスワードは同僚に知られ、片山氏しか使用できない状態にはなく、PC画面は誰からも見られる状況にあった、と弁護側は指摘しているが、取り上げられていない。

佐藤弁護士らは、片山氏の弁護人に就任以来、連日会見を開き、異例の頻度と量をもって情報発信してきた。弁護側の主張が不合理、不自然であれば、メディアが入手した捜査側の情報を突き付けて、いつでも指摘、反論してほしい、と報道陣に呼びかけていた。しかし、弁護側の主張を正確かつ公平に伝えた上で、捜査側の情報と比較したり、弁護側の主張に裏付けがあるのかどうか吟味して冷静に評価する報道は、(逮捕から1ヶ月以上もたった)今もって確認されていない。