少年法の厳罰化 法の理念忘れぬ議論を-南日本新聞社(2012年10月13日)

http://www.373news.com/_column/syasetu.php?ym=201210&storyid=43753
http://megalodon.jp/2012-1015-0717-55/www.373news.com/_column/syasetu.php?ym=201210&storyid=43753

感情だけで厳罰化へ突き進むことは避けるべきだ。少年法は第1条に「少年の健全な育成を期す」と目的を規定している。法制審には、法の理念を忘れず冷静な議論を強く求めたい。
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少年犯罪は近年減少傾向にある。犯罪白書によると、10年に一般刑法犯で摘発された少年は約10万3000人で7年連続減少し、戦後のピークだった1983年の4割にも満たない。犯罪抑止を厳罰化の理由にはできまい。

専門家には「厳罰化は更生の妨げとなる恐れがある」という声が根強い。一律に厳罰化するのではなく、個々の少年によって柔軟な対応ができる制度が望まれる。