https://www.nikkansports.com/m/general/column/jigokumimi/news/202408100000334_m.html?mode=all
★長崎市が9日の「原爆の日」平和祈念式典に、パレスチナ自治区ガザの民間人を無差別攻撃するイスラエルを招待しなかったことを“問題視”した米、英、仏、伊、オーストラリア、カナダの大使らが欠席した。英国のロングボトム駐日大使は「ウクライナ侵攻を理由に招待していないロシア、ベラルーシとイスラエルが同じ扱いとみなされ誤解を招く。ロシアは主権国家を侵略したが、イスラエルは自衛権を行使している」とイスラエルを擁護。米国のラーム・エマニュエル駐日大使は声明で「長崎市長はイスラエルを無視することで、この式典を政治利用した」とした。
★それに対して元首相・鳩山由紀夫はXで「米、英、仏、伊の大使らが欠席を表明した。彼らはガザの子どもたち1万5000人以上殺しても、自衛の戦争とイスラエルを擁護。広島、長崎で無辜(むこ)の市民何人殺しても謝らない人たちと同じだ。そのような国の大使を招くべきか否か再考すべし」とした。元共同通信の春名幹男はフェイスブックに「がんばれ長崎市!」と書き「このような政治ゲームが好きな政治家を駐日大使に任命した米政府は一体何を考えているのか」。衆院会派「有志の会」の福島伸享もフェイスブックに「この植民地提督気分の両国の大使は、はたして大使としてふさわしいのだろうか」「国際司法裁判所がパレスチナのガザ地区への攻撃の即時停止を暫定措置命令として出しているような中で、被爆地長崎市がイスラエル大使を呼びたくないのは、もっともだ。原爆被害者を追悼する式で余計な政治的行動をする資格はそもそもない」(一部抜粋)。
★この件に首相・岸田文雄は「政府としてコメントする立場にない」とした。長崎新聞によればジャマイカのショーナケイ・リチャーズ駐日大使は式典の前に「争いが続く中、被爆地の声はかつてなく重要。長崎の強いメッセージを聞くため参列したい」と答えている。正しい戦争などないことを示すため、式典は続いている。(K)※敬称略