(政界地獄耳) 病魔言い訳にできる安倍はツイてる!? - 日刊スポーツ(2020年2月12日)

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★政界の中には、これほどめちゃくちゃな答弁を首相・安倍晋三を始め閣僚が予算委員会で繰り返しても、新型コロナウイルスのニュースにかき消されてしまう。この体たらくが国民に届かないことを「安倍さんはツイている」と評している者さえいる。本当に首相はツイているのだろうか。新型コロナウイルスについては中国の地方政府や北京政府のみならず、日本政府も初動の遅れが否めず、また隔離政策においても首尾が後手後手で、国民の不安を拡大させた可能性がある。

感染症の専門家たちは国立感染症研究所の予算が削られたことに危機感を持ち、事態の重大さを積極的に語るが、臨床医の発言には現場医としての蓄積からの発言が多く、メディアが誰に話を聞くかによって全体像の捉え方が違うことになる。だが、厚労省は判断のミスや遅れが絶えず、国民を守り抜くという覚悟にも欠ける。安全保障について声高に語る首相はこの際、その手腕を発揮するのかと思ったが、先手を打つ判断などは何もない。

★政府関係者が言う。「それどころか観光客の激減による経済減収は計り知れず、中国大陸に工場を持つ日本の自動車メーカーは各地の工場が稼働せず部品の供給がままならない。まもなくプロ野球はオープン戦が始まり来月下旬にはシーズンインだ。また選抜高校野球も始まるなど五輪のみならず大規模な集客を前提にするイベントがめじろ押しの中、国内の2次感染、3次感染が拡大する可能性が高い。その制圧もさることながらアベノミクスの事実上の失敗の言い訳に3年連続の国内を襲った大災害とこのコロナウイルスを利用して、成功していたアベノミクスに水を差した原因にしようとしている」。言い訳だけは素早い対応か。(K)※敬称略