(政界地獄耳) 平、菅原、萩生田の共通点は… - 日刊スポーツ(2019年10月28日)

https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201910280000034.html
http://archive.today/2019.10.28-003623/https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201910280000034.html

★この内閣ではある共通項目が一致する3人が任命されていた。1人は東京4区選出、内閣府副大臣平将明。主な担当は防災、IT政策、女性活躍、行政改革、サイバーセキュリティー戦略、科学技術・イノベーション政策、知的財産戦略、クールジャパン戦略、宇宙政策、原子力政策、医療情報基盤、健康・医療戦略、カジノ管理委員会と日本の将来の全てを担うような役職だ。

★もう1人は先週事実上更迭された東京9区選出、経産相菅原一秀。閣僚としての犯罪ではない。公職選挙法違反。政治家としての違法行為で辞めた。そしてもう1人。東京24区選出、文科相萩生田光一だ。24日のテレビで大学入学共通テストに導入される予定の英語民間試験について「(受験生は)身の丈にあった勝負をしてもらえばいい」と発言。「(地方で会場がない受験生に対して)人生で1回や2回は故郷から出て試験の緊張感を味わうのも大事」と中央集権的、新自由主義的差別感満載の教育基本法を無視した文科大臣発言だ。立憲民主党代表・枝野幸男は「現実的には生まれ育った家庭環境によって教育の機会は全てイコールにはならないという現実があるが、いかにイコールにするかが政治の役割だ」「政治の役割を放棄してしまっているような、文科相としてあるまじき発言で、菅原前経産相以上に深刻な問題だと受け止めている」と反応。今週の国会の焦点になるだろう。

★この大臣、16年の官房副長官時代には野党の国会対応を「田舎のプロレス」と発言しているし、この半年間でも党幹事長代行として「消費税増税延期論」を言い出したり、「改憲議論が停滞するなら衆院議長・大島理森を代える必要も」など、どういうお立場で発言しているのか分からないものが多く、党内も困惑させてきた。そしてこの3人は早稲田実業の同窓生3人でもある。この相次ぐ事案に早実のOB諸氏は2人の大臣(1人は辞めたが)をどう見ているのだろうか。(K)※敬称略