(政界地獄耳)誰かが欠ければ誰かが暴走 - 日刊スポーツ(2018年12月15日)

https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201812150000226.html
http://archive.today/2018.12.15-014625/https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201812150000226.html

★政治家は朝食会や食事付きの会合で食事に手を付けないとか、箸をつけただけで残したとすれば、午後には重病説が流れる世界。ことに大物政治家の不在は尾ひれがつきやすい。これが与党幹事長の場合はなおさらだ。自民党幹事長・二階俊博は国会会期中の先月28日午前、自民・公明両党は慣例の与党幹事長・国対委員長会談を腰痛を理由にドタキャン。その後も国会には現れず、自らが会長を務める日本インドネシア友好議連としてのインドネシア訪問も中止となった。

★12日、自民党部長会議で総裁・幹事長室から「インフルエンザは全快したが、その際の検査で高血圧気味であったため医師と相談し、念のため今週はドックに入った。特に何か対処が必要な病状があるわけではないのでご安心ください」との報告があった。党内も野党も自民党幹事長が国会会期中から不在など考えられないとしながらも、二階重病説は水面下に潜り始める。なぜなら二階は79歳。来年2月で80になる。つまり何が起こってもおかしくない年齢だ。

自民党関係者が言う。「そういえばその前の幹事長・谷垣禎一も自転車で転んでそのまま入院。つい最近やっと表舞台に出てきたが既に政界は引退している」。加えて二階の役割と立ち位置は副総理兼財務相麻生太郎官房長官菅義偉とで安倍政権を支えるという絶妙なトライアングルの中で成立している。「互いにけん制する3人が政権を持たせている。誰かが欠ければ誰かが暴走するからだ」(自民党閣僚経験者)。どこかが欠けてもその穴埋めは不可能だろう。つまりその時は政権が崩壊しかねない。別の議員は「当然今も、二階のいない間にいろいろまとめてしまおうという動きはあるだろう。一角が弱体しただけでもバランスは崩れる」。終わりの始まりは既に進行中なのか。(K)※敬称略