首相所信表明 改憲発議「議員の責任」 条文案、今国会提示に意欲 - 東京新聞(2018年10月25日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201810/CK2018102502000147.html
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第百九十七臨時国会が二十四日召集された。安倍晋三首相は衆参両院本会議で所信表明演説を行い、改憲について「政党が具体的な改憲案を示すことで、国民の理解を深める努力を重ねていく」と述べ、今国会中の衆参憲法審査会への自民党改憲条文案の提示に意欲を表明した。
首相は演説で、憲法審査会で議論を重ねれば、与野党を超えた幅広い合意が得られると指摘。「あるべき姿を最終的に決めるのは国民だ。国民と共に議論を深め、私たち国会議員の責任を共に果たしていこう」と改憲の是非を問う国民投票に向け、国会の改憲発議を呼び掛けた。
演説に先立つ自民党両院議員総会でも「憲法改正という新たな国創りに向けて共に頑張っていこう」と語った。
自民党は、九条への自衛隊明記を柱とする四項目の改憲条文案をまとめており、今国会で憲法審に提示し、目標とする二〇二〇年の新憲法施行に向けて議論を加速させたい考え。立憲民主党などの野党は、国民投票でのテレビCM規制の議論などを優先するよう求めている。
演説後、自民、公明両党の衆院憲法審査会幹事は国会内で会談し、災害復旧費を盛り込んだ二〇一八年度第一次補正予算案を十一月上旬にも成立させた後、速やかに憲法審を再開する方針で一致した。 (新開浩)