勇姿忘れない  知事追悼の絵に反響  TOYOさん作 - 琉球新報(2018年8月14日)

https://ryukyushimpo.jp/news/entry-781660.html
http://archive.today/2018.08.14-000841/https://ryukyushimpo.jp/news/entry-781660.html

宮古島市出身で東京都在住のミュージシャン、TOYOさん(50)が描いた翁長雄志知事の絵が、ツイッターフェイスブックを通して広まり、反響を呼んでいる。TOYOさんは「命を削って県民や平和のために尽くした翁長さんの思いが、絵を通して受け継がれていけばうれしい」と期待した。
琉球料理屋やイベントなどで沖縄音楽を披露している。訃報に接し「居ても立ってもいられなくなって描いた」という。
絵のモチーフは、6月23日の沖縄戦戦没者追悼式に喪服で参列した時の姿。希望を表現しようとやや顔を上に向け、優しげな笑みを浮かべた表情を描いた。
10日に公開した直後から反響があり、虹や知事の言葉を加えるなどして複数回投稿し直した。県民大会前に亡くなり、かぶることができなかった“美ら海色”の帽子も描き加えた。
「静かな表情の知事を追悼の気持ちで描いた」という絵には、メッセージが書けるように余白を設けたパターンもある。
ファミリーマート、ローソン、セブンイレブンなどのコンビニエンスストアでプリントアウトでき、11日の県民大会や銀座で行われた追悼トワイライトキャンドルで参加者が掲げるなど、広く活用されている。
TOYOさんは「新たな基地施設を造らせないと、県民の先頭で闘った歴史に残る知事だ。今後も絵や追悼の曲を発信し、勇姿を忘れないようにしたい」と力を込めた。