教え子戦場に送らない 教育関係慰霊祭 非戦の誓い新た - 琉球新報(2018年6月3日)

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第2次世界大戦で犠牲になった児童・生徒や教職員らを追悼する「第65回教育関係戦没者慰霊祭」(県教育会館主催)が2日、那覇市久茂地の県教育会館内の教育関係戦没者慰霊室で行われた。遺族や関係団体の代表、県民ら約70人が参列し、戦争で犠牲になった当時の教員や生徒らの冥福を祈った。
慰霊室には、戦没した教員や職員、児童・生徒ら7609人の名前が刻まれている。1944年に米潜水艦の攻撃を受けて沈没した対馬丸に乗っていた犠牲者878人も含まれている。
式辞で県教育会館の佐賀裕敏理事長は「二度と戦争による惨禍を起こさず、教職員として教え子を再び戦場に送らないという反戦平和の誓いの場としている」と述べ、非戦の誓いを新たにした。
県遺族連合会の宮城篤正会長は「戦争は実に残酷なものだ。平和教育の提唱は平和への原点だと考える」とあいさつした。
慰霊祭には高校生も参加した。献花した首里高校2年の比嘉茉凛さん(17)と与那城遥香さん(17)は「遺族の方々の思いを受け継ぎたい」「戦争を繰り返さないようにしたい」などと語った。
仲吉千賀子さん(歌)、眞榮田えり子さん(フルート)、奥平めぐみさん(ピアノ)の3人が、追悼の思いを込めて「ラルゴ」「対馬丸哀歌」「月桃」の3曲を演奏した。