https://ryukyushimpo.jp/column/entry-674795.html
http://archive.today/2018.03.02-035557/https://ryukyushimpo.jp/column/entry-674795.html
「19歳は酒を買えないのに、なぜ、半自動小銃は買えるのか」「銃ではなく、子どもたちを守れ」「安全な学校で勉強したい」
▼フロリダ州の高校で起きた銃乱射事件を受け、生徒たちが銃規制を求めて立ち上がった。銃所持の権利を推進する圧力団体・全米ライフル協会(NRA)の献金を受ける政治家たちに「恥を知れ!」と訴え、「Never Again(二度と起こさない)」を合言葉にSNSで草の根運動を広げる。各地で行う演説やデモはパワフルだ
▼一方のNRAトップは「悲劇の政治利用」と批判。トランプ大統領が検討を表明したのは、銃購入可能な年齢の引き上げと、教職員を武装させる案だ。生徒らを「雇われた役者」とするデマがウェブ上で拡散した。悲しいことだ
▼乱射事件のたびに銃規制の論議を巻き起こしながらも、実質的な対策を打ち出せず、悲劇を繰り返してきた米国。だが、若者たちの強い決意と行動が大きな転換点になるかもしれない
▼航空会社や銀行、レンタカー会社はNRA会員割引などの廃止を打ち出した。ファッションブランドのグッチや俳優のジョージ・クルーニーさんらは生徒らの活動に寄付を申し出た。全米で共感、支援が広がっている
▼教室を飛び出して行動する未来の有権者たち。政治に対し、何をやっても変わらないという風潮を改めなければならないのは、大人の方だ。