府立高部活で鉄棒落下し後遺症 府に1.9億円賠償命令 - 朝日新聞(2017年12月16日)

http://www.asahi.com/articles/ASKDH52XDKDHPTIL012.html
http://archive.is/2017.12.15-211418/http://www.asahi.com/articles/ASKDH52XDKDHPTIL012.html

大阪府立高校で部活動中に鉄棒から落ちて重い後遺症を負ったのは指導コーチが安全への配慮を怠ったからだとして、元部員の男性(25)らが府に計約2億4千万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が15日、大阪高裁(佐村浩之裁判長)であった。請求を棄却した一審判決を変更し、府に計約1億9千万円の支払いを命じた。
判決によると、器械体操部所属だった男性は2010年4月、鉄棒の演技中に落下。床に頭部が激突し、胸から下が動かせなくなる重い障害を負った。
一審・大阪地裁は演技失敗の際、鉄棒からすぐ手を放して足から着地するなどの危険回避方法を男性が身につけていたと判断し、コーチの責任を否定。しかし高裁は、コーチが適切な方法を指導していなかったと認定。10メートル離れて見ていた点についても、落下に備えて鉄棒下に立って事故を防ぐべきだったのに、その義務を怠ったと判断した。